学術集会長挨拶

第12回日本舞台医学会学術集会
会長 立岩 俊之
(東京医科大学 整形外科学分野 准教授)
会長 立岩 俊之
(東京医科大学 整形外科学分野 准教授)
このたび、第12回日本舞台医学会学術集会を、2026年6月27日(土)に東京・西新宿の京王プラザホテルにて開催させていただく運びとなりました。学会長として開催のご案内を申し上げることを大変光栄に存じます。
日本舞台医学会の歩みは、2014年に札幌市で開催された「第1回運動器サイエンス&アート研究会」に始まりました。翌2015年には「舞台医学(Stage Medicine)研究会」と名称を改め、奈良、東京、北海道の各地で通算9回の研究集会を重ねてまいりました。そして2023年10月には、これまでの活動を発展的に継承する形で、一般社団法人日本舞台医学会が設立されました。
本学会は、すべての舞台芸術家を支援するため、舞台医学(Stage Medicine)の領域において、病態、治療、予防などに関する研究と実践を推進し、舞台芸術における医学的支援体制の構築を目指しています。舞台芸術家は、アスリートと同様に日々厳しい練習や公演に取り組んでおり、身体的負荷や障害のリスクと常に向き合っています。しかしながら、現状では舞台芸術家に対する十分な医学的サポート体制が確立されているとは言えず、その重要性はますます高まっております。学会としては、この課題に真正面から取り組み、舞台芸術家が安心して表現活動に打ち込める環境づくりを進めてまいります。
今回の学術集会では、「舞台で輝く君へ ― 踊・奏・演・躍を支える医療 ― 」をテーマに掲げ、舞台の最前線で活躍されている方々に焦点を当て、現場に即した課題の共有と解決の一助となるような機会を提供したいと考えております。現在、実りある学会となるよう鋭意準備を進めておりますので、ぜひ多くの皆さまにご参加いただきたく、心よりお待ち申し上げます。